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ピラティスにおける流派とは?種類やおすすめの資格を紹介

「ピラティス」には、いわゆる”流派”のようなものがあるのはご存じでしたか?「ピラティス」の基本的な考え方はあまり変わりがありませんので、ピラティスを学ぶ上では気にしなくても大丈夫ですが、レッスン方法はさまざま存在します。 この記事では、ピラティスの流派の違いを比較してまとめています。 最後までご覧ください。

インストラクターの写真
  • ピラティスインストラクターの写真

    ピラティスにさまざまな流派がある理由

    ピラティスの「流派」ができた理由は
    1.ピラティス氏のお弟子さんがそれぞれ「ピラティス」を継承したから
    2.幅広い目的で行われるから
    3.ピラティスがグローバルに広がっているから
    この3つです。
    ピラティスを始める段階でその「流派」の違いを理解することは難しいと思います(ピラティスの理解が深まると徐々にわかってきます)。いくつかの「流派」が存在することを知り、なんとなく自分にあった流派を知っておくとよいでしょう。

  • ジョセフ・ピラティスの弟子たちが継承したから

    ジョセフ・ピラティス氏が作り上げた「ピラティス」、当時は「コントロロジー」と呼んでいました。ピラティス氏がお亡くなりになったときは、「コントロロジー」はあまり世の中に広まっていませんでした。しかし、複数の後継者によって継承され、いま私たちにピラティスが届いています。ピラティスが世界に広がっていく過程で、クライアントに合わせたアプローチ方法が展開され、いわゆる”流派”のようなものができました。基本的な「ピラティス」の考えはあまり変わりませんが、少しずつアプローチ方法が異なる場合があります。

    幅広い目的で行われるから

    リハビリから始まった「ピラティス」いまではリハビリだけでなく、フィットネス、アスリートのパフォーマンス向上まで幅広い目的で活用されています。ピラティスが継承される過程で、クライアントの目的に応じてさまざまな流派(方法論)が開発されました。そして、スポーツトレーニングや理学療法などにも取り入れられるようになりました。ピラティスはいまでも研究されていますので、今後更に流派は増える可能性があります。そのため、他のエクササイズと比較して流派が多いのが特徴です。

    ピラティスがグローバルに広がっているから

    ピラティスは世界中に広まり、その地域に応じたスタイルが展開されています。日本の農耕民族と欧米の狩猟民族では骨格や筋バランスが異なり、日本の着物文化と他国のドレス文化では体の使い方にも違いがあります。このため、それぞれの地域・国や文化に合わせたピラティスが生まれ、1つの教育プログラムとしてまとめられています。それも1つの流派といわれるものです。アメリカの非営利団体PMA(ピラティス・メソッド・アライアンス)は、最も歴史のある団体で、世界中のさまざまなピラティス団体が参加登録されています。PMAは世界中にピラティスの発展のために活動しています。ピラティスのグローバルな広まりと共に、日本にもさまざまなピラティス流派が上陸し、広がりを見せています。

  • ピラティスの流派系統はざっくり4つ

    フォットネスインストラクターの写真

    数あるピラティス団体の特徴を大きく分けると、ざっくり主に4つの傾向がみられるかなぁと思います。どの流派(団体)も、創始者ジョセフ・ピラティス氏の意志を尊重しつつ、各々の視点で独自のメソッドを築いている点が共通しています。例えば、リハビリにフォーカスした団体や、ダンスやスポーツパフォーマンス向上に焦点を当てた団体など、それぞれの団体が各団体が自分たちの強みや専門性を活かしながら、異なるアプローチでピラティスの本質を活かしています。

    リハビリテーション向け

    リハビリテーション医学をベースとし、理学療法士の受講率が高く、一般の方がインストラクター資格を取得するのは難易度が高いとも言えます。時間もかかりますが、その分学びも深く、高い指導力を手に入れます。医療機関での信頼も厚いです。このメソッドでは、体全体の筋力や骨格のバランスを細かく調整することで、体を整える効果が非常に高いです。また、インストラクターはクライアントに合わせたプログラム作成スキルも磨きます。怪我のリハビリとして、慢性の痛みを回復したい方への指導を学びたい方にはおすすめです。

    ダンサー向け

    流れるように次から次へとエクササイズを行っていくのが特徴で、ダンスをされている方には馴染みあるレッスンの進め方です。動きの美しさを探求しますので、運動量が多めです。しかしながら、レベル分けされているので、運動が苦手な方でも取り組め、徐々にレベルアップしていけます。ピラティス氏は非常に負荷の高いレッスンを提供していたといわれていて、ピラティス氏の伝統を継承しているとも言えます。ダンスをされている方、レベルの高いピラティスのエクササイズに挑戦したい方にはぜひおすすめしたいです。

    パーソナルトレーニング向け

    アスリートの怪我防止やパフォーマンス向上を目的としてグループレッスンよりもパーソナルレッスンに力を入れている。パーソナルトレーナーや医療従事者、男性の受講比率が比較的多いようですが、一般の方、女性の方も抵抗なく受講をスタートできます。フィットネスと最新のメディカルの知見を取り入れて、ピラティスマシンでのアプローチ方法を学び、リハビリからアスリートまで指導できるようなレベルを目指します。医療従事者の方や既にパーソナル指導をされている方がピラティスを取り入れたいという方にぴったりです。

    フィットネス向け

    ピラティスエクササイズに加えて、プロップス(小道具)を用いたレッスンも学び、バリエーション豊かなレッスン指導ができるようになります。初めての方もスタートしやすく、フィットネスクラブなどで活躍されている方が多いようです。実技ではグループレッスンのスムーズな進行を習得します。解剖学・運動学を含めたピラティスの基礎もしっかりと学びますので、パーソナルレッスンも対応できます。インストラクターデビューを急いでいる方におすすめで、現場経験をしながら学びを継続し、理解を更に深める方が多いようです。

  • ピラティス流派に関するよくある質問

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    「流派」についてよくある質問をまとめます。最初はよくわからず悩まれるかもしれませんが、気になる流派からチェックしてみてください。

    流派は複数習得してもよい?

    ピラティスを続けることで、インストラクターは健康的な体を維持し、仕事に対するエネルギーと持久力が向上します。また、ピラティス中は全身の繊細な感覚に集中しますので、フロー状態(集中・没頭状態)に入れます。これはまるで瞑想のような効果があります。日常生活や仕事においても集中力が上がった、持久力が向上した、と感じるインストラクターも多くいます。

    最高峰の流派資格はどれ?

    「一番有名な流派はどこですか?」と聞かれることがあります。ピラティスが本格的に展開されてからの歴史は約30年と実は比較的浅いのです。各流派はジョセフ・ピラティス氏の伝統を継承しつつ、独自に進化しています。そのため、どの流派が最高峰かを判断するのは難しく、基準もさまざまです。世界中で受講している生徒数の多さや流派の歴史の長さが一つの指標となることもありますが、国によって団体のスタート時期や知名度が異なるため、国によって異なり、最高峰の流派・・・一概には言えませんね。

    流派を選ぶときのポイントは?

    まず、流派の特徴をなんとなく確認し、自分が目指したインストラクター像が合っているかをチェックしましょう。この段階で細かく理解しなくて大丈夫、流派の違いがわかってくるのは、ピラティスの理解が深まってからだから、なんとなくあっていればそれでOK! 最初から流派を完璧に理解する必要はありません(というか理解できないと思う)。流派にこだわりすぎて、ピラティスを始めるタイミングを逃さないことが最も大切です!

  • 自分に合ったピラティス流派を選んで資格を取得してみよう

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    ピラティスの「流派」を確認し、さまざまなピラティスのアプローチ方法があることを知りましょう。そして、ピラティスをスタートしましょう!途中で他の流派を学び始めるのも全然OK、複数の流派の資格を取得するのもOK!まるで料理のレシピが無数にあるように、ピラティスにも多くのアプローチ方法があります。資格を取得した後も、学びを深め続ける姿勢こそが大切です。焦らず、一歩ずつステップアップしていきましょう。

この記事を書いたのは…
nami okuhata

Nami

株式会社ZENPLACE、年間200本の講座を運営するアカデミー事業部にて、ピラティスやヨガ、ボディワークに関するセミナーの企画、運営に携わり多くの講師・インストラクターと交流。
ピラティスとwell-beingの普及に尽力、専門誌にも寄稿。幅広い知識で多方面から最新の健康情報を発信し続けています。